ある図書館の片隅に-司書のつぶやき

某所図書館のカウンター&書庫で地下活動中の管理人のブログ。

「子どものためのサービス」「児童サービスの意義」:児童サービス論

今日も、児童サービス論の論述対策(っぽい過去の文章の垂れ流し)です。

 

児童サービスは自分が(かなり大昔に)受けてきたサービスのはずなのに、忘れてしまいますよね。

今から思えば、↓のような意義があるサービスなのかもしれないけれど……、司書課程を学ぶ身になるまで意識したことがなかった。

 

①児童サービス(児童奉仕)とはどのようなサービスであるのかを説明せよ。

②特に公共図書館の児童サービスがもたらすと考えられる将来的な効果について、児童に対する効果と社会的な効果の両面から述べよ。

 

①児童サービスは、図書館が、子供を対象として行う仕事の全般を指す言葉である。それは、子どもが読書をすることの意義を認め、子どもの読書を広げるために行われる活動や工夫、配慮、情報入手の支援、さらには環境づくりや条件整備など様々なことを含意する。図書館サービスを行うためには、施設、資料、人、活動、予算が必要であるといわれるが、子どもに対しては、この中で特に「活動」を重視する。

 

②児童サービスがもたらす将来的な効果のひとつは、子どもに読書の喜びや、新しいことを知る面白さ、想像の楽しみを提供できることである。また、子どもとその保護者が効果的に図書館を活用できるようサポートすることも、児童サービスの枠の中で行えることである。さらに、子どもは読書によって言葉(活字)に触れ始めるため、子どもが活字文化に触れる機会となる。

いっぽう、別の側面では、子どもの公共性の理解に寄与するという点が挙げられる。子どもは、自分が通う図書館において、老若男女、障害のある人や在留している外国人など、さまざまな人が図書館を利用する様子を見ることになる。子どもは、このように多数の人々が利用する図書館の様子を見て、実際に利用することで、公共の場におけるたしなみを理解していく。

このように、自治体が公費を投入して公共図書館を運営することには、子どもに対してはその発達や成長に寄与するところが大きい。児童サービスを行うことは以上のような効果があり、さまざまな面で公益にかなう。よって、将来のよりよい社会の構築に役立つといえるのである。

 

(注:子ども と 子供 が混ざっちゃってますね。こういうのはもう少し気にして校正しないとですね。試験本番なら)